「ねー優(ゆう)クン、この布束 どこ片付ければいいの?」「うわっ 理沙(りさ)先輩!」((近い近い近いっ…!))「これは上の棚…ですね 僕がやりますから」「ぶーー…わたしの方がお姉さんで部長なのに邪魔者扱いして〜〜」「いや そんなことは…」男の僕がこうして手芸部を続けているのは、目の前でむくれている理沙先輩の存在が、とても大きい。ある日、いつものように部内の女子たちが早々に帰ってしまった後で、ひとり掃除をやらされていた僕を理沙先輩が見つけ、それからというもの時々手伝ってくれるようになった。明るくて、美人で、なのにどこか幼くて。そんな先輩と毎日のように二人っきりでいれば、僕が先輩への気持ちを抑えきれなくなるのに時間はかからなかった。「もしムリなら 部活はやめますので」「気持ちだけ伝えさせてください!」「んー 今 彼氏いないし」「いいよ?」思ってもいなかった返事に口をパクパクさせている僕を見てけらけらと笑う先輩の表情を今も覚えている。* * *「あっ?あっ?」「優クンっ もう完全に…っ」「お姉さんのなすがままだね…っ」「部屋で片付けてる間 ずぅ〜っとこんなこと考えてたのカナー?」告白してから初めての二人っきりの部室で、僕は先輩とセックスしていた。「んっ お尻持って動かせるんだっ」「すごいすごいっ」「やればできるじゃん?カレシクンっ?」ズンッズンッズンッズンッ「あっそんな急に強くしたらっ」「もーっ わたし…おねえさんなのに…生意気…っ!!」先輩が初めてじゃなかったことに驚きはしなかったけれど、初めてのセックスでいっぱいいっぱいの僕は、そんな先輩を少しでも満足させられたかな、と満足だった。* * *その後も、放課後の部室で何度もセックスした。けど、先輩はいつもその後バイトがある、と言って付き合ってくれない。そんな中、部活の女子達のうわさ話が耳に入る。「最近 理沙と橋黒(はしぐろ)クン 怪しくない?」「昨日街で橋黒クンと理沙に似た女が歩いてるの見たって」橋黒先輩は手芸部の数少ない男子部員で、イケメンだ。部はいつも橋黒先輩のファンクラブのような会話で満ちていて、まるでモテない僕みたいな男はそんな中では空気扱いだった。理沙先輩が、僕に気付いてくれるまでは。そんな橋黒先輩と、理沙先輩のうわさ話。目の前で、いつも通りの先輩を見ながら、僕の心には疑いの気持ちが晴れない…。…………………………………………………………………………●あお色一号 [先輩彼女・寝取られ]オリジナル同人作品●モノクロ本編60ページ●解像度:2880×2039ピクセル※この作品は、コミック高2017年12月号掲載「憧れに溺れて 前編」コミック高2018年6月号掲載「憧れに溺れて 中編」に描き下ろしの後編20ページを加えたものです。








